小林製薬がヒアルロン酸を増やす漢方の働きを発見

ヒフミドでおなじみの小林製薬が、また新しい発見をしたようです。

 

 

この研究発表は、神奈川工科大学の応用バイオ科学科の飯田泰広教授と共同で行ったもので、蒼朮から抽出した成分が皮膚の中で作用し、ヒアルロン酸をどんどんふやしてくれる、というもの。

 

ヒアルロン酸とはいうまでもなく肌の保湿には欠かせない成分ですが、加齢とともに(およそ40代後半)体内に蓄える量がどんどん減っていきます。

 

70代の方ですと体内のヒアルロン酸の量が赤ちゃんの1/5まで減ってしまうことから、意識的に補うことが大切です。

 

つまり、皮膚に塗ったり口から摂取したりという方法になりますが、この研究発表が実用化されれば、体内で作られるヒアルロン酸の量が増えるので不足しにくくなります。

 

加齢による身体の変化、劣化は誰にも訪れるものだけに、小林製薬のこの発表は期待せずにはいられないものです。

 

漢方にも長けている小林製薬

もともと小林製薬は漢方の研究にも長けており、生薬のパワーを活かした商品をたくさん世に送り出してきました。

 

たとえば以下のようなヒット商品ですね。(漢方由来でも小林製薬ならではのストレートな商品ネーミングです)

 

漢方ベースの小林製薬の主な商品

ナイシトール

肥満症を改善する防風通聖散という成分を配合。脂肪減少や便秘の改善効果があります。

 

ボーコレン

頻尿や排尿痛、残尿感などのつらい症状を和らげる五淋散という漢方を配合しています。

 

ダスモック

しつこい咳やたん、気管支炎を改善する清肺湯という漢方が含まれています。

 

ビスラットゴールド

大柴胡湯という漢方を配合。脂質の吸収を防いで代謝を促進、肥満改善に貢献します。

 

チクナイン

辛夷清肺湯という漢方が含まれており、鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎などに効果があります。

 

ソウジュツにはヒアルロン酸を増やす力

ソウジュツ(ホソバオケラ)

 

蒼朮(そうじゅつ)とは、キク科ホソバオケラもしくはシナオケラなどその変種の根茎のことをいい、中国の湖北、江西、河南、山西省、朝鮮半島などに見られます。

 

実は江戸時代にすでに日本には伝えられて栽培されていましたが、現在では佐渡島の一部などごくわずかな地域でしか栽培されていません。

 

蒼朮には利尿作用や胃・腸の調子を整えるなどが主な作用です。

 

そして今回発見された「ヒアルロン酸の生成促進」作用は、ソウジュツに含まれているヒネソール、β-オイデスモールという2つの成分が関わっていることがわかりました。

 

真皮の線維芽細胞にあるHAS2遺伝子を増加させることにより、ヒアルロン酸を増進するというメカニズムです。

 

HAS2遺伝子とはヒアルロン酸を作るのに必要な酵素のひとつで、これがなければヒアルロン酸を作り出すことができません。

 

つまり、ソウジュツはヒアルロン酸の原料となる物質に働きかけるという根本的な作用があることになります。

 

この研究結果は2016年9月24日・25日に富山で開かれる「日本生薬学会第63回年会」で発表される予定になっています。

 

 

今後も、小林製薬から発売される化粧品に採用が予定されているので、セラミド含有のヒフミドだけでなく、新たな保湿系コスメの登場にも期待がモテそうですね。