目の周りの乾燥を放置するのは絶対にダメ
"目を見ればわかる!"そんな言葉を聞いたことはありませんか。
身体の不調は目元に顕著に現れるものです。目の周りの皮膚は薄くてデリケートなため、身体の内側で何が起きているかがすぐに分かるのです。
目の周りの皮膚がどれくらい薄いかというと、厚さはなんと0.02mm(20ミクロン)。
サランラップやクレラップなどの食器用ラップフィルムがおよそ0.01mmなので、あれを2枚貼りあわせたくらいといえば薄さが想像できるでしょうか。
そんなペラッペラの部分ですから、ちょっとした刺激が元で調子を崩すのも何ら不思議ではありません。
目元の赤み・むくみ・くま、寝起きで鏡を見てビックリすることはありませんか。夕方頃にメイク直しをしようと鏡を見て驚くことはありませんか。
きっと身に覚えのある方も多いはずです。
そして、目の周りを中心に肌の状態に変化を感じる方も多いのではないでしょうか。
圧倒的に薄い目の周りの皮膚だからこそ、さまざまな外的刺激によるダメージも大きいのです。スキンケアでは、目元や目の周りもよりいっそう丁寧なケアを心がけましょう。
花粉が目に与える悪影響
春先の花粉症、「毎年のことだから」と我慢してほっておくのはNGです。
最近はスプリングシーズンだけでなく、秋口や夏場など一年中花粉のグジュグジュに悩まされる方も増えています。
春 | スギ、ヒノキ、ハンノキなど |
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夏 | シラカンバ、イネなど |
秋 | ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど |
冬 | ハンノキ、ブタクサなど |
目のかゆみ、我慢できずに掻いてしまうこともあるでしょう。掻いてしまっている時、もちろん眼球をゴシゴシ掻くわけではありませんね。目の周りの皮膚を刺激しているはずです。
結果として、目と目の周りが真っ赤になってしまうパターンが多いのではないでしょうか。
目の周りの皮膚を刺激することで、バリア機能が壊れ、炎症を起こしてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
できれば、花粉症による目のかゆみは抗アレルギーの点眼薬を処方してもらってください。目のかゆみがおさまれば、掻かなくなり、目の周りの赤みはなくなるはずです。
乾燥をほっておくと小じわやシミの原因にも
目の周りの皮膚は薄くてデリケート、つまり他の部位に比較して皮下組織が薄いために十分に整っていないとも言えます。
必然的に保湿機能、保湿力が小さく、とても乾燥しやすいです。
また、目の周りはアイメイクをしますので、洗顔時の洗い過ぎ、擦り過ぎが強い刺激となりやすい部位でもあります。お肌のバリア機能が弱い上に壊れやすい場所なのです。そのため、乾燥などの肌トラブルを抱えがちです。
目の周りの乾燥をほっておくと小じわやシミの原因にもなります。
水分が不足することで、肌の弾力性やハリが失われ小じわができてしまいます。そして、お肌のターンオーバーが乱れることで発生したメラニン色素をうまく排出することができません。
そもそも紫外線があたりやすい部位でありますし、また摩擦などによるメラニン色素の促進を招く部位ですので、しっかりとメラニン色素を排出してくれる正常なターンオーバーの作用が必要なのです。
目の周りは、常に保湿を意識し、保湿成分の補給、クリームなどで蒸発を防ぐためのフタをしておくことが大事になってきます。
ケアするにもとにかく低刺激なものを
目の周りのケアには、低刺激の商品を使うべきであると言えるでしょう。とにかく、刺激をダイレクトに感じやすくダメージを倍増させやすい部位です。
備え持っているバリア機能が、そもそも壊れやすく繊細であることを忘れないようにしてください。
最近ではアイメイク専用のクレンジング剤なども発売されています。また、オーガニックオイルなどによるお肌に優しいクレンジングもだいぶ定着してきているのではないでしょうか。
擦ることが刺激となってしまうわけですから、如何に低刺激でメイク落としをするかはキーポイントですね。
優しいクレンジング、そして洗顔が大事になってきます。また、肌トラブルを起こさないためにも、しっかりとした保湿です。洗顔後はもちろんですが、1日のうちでもこまめな保湿が理想的です。
特に目の周りは、通常のお肌の場合であっても敏感ですので、敏感肌用やオーガニック系の低刺激の商品での保湿がおすすめです。
皮膚科で処方されるステロイド軟膏にも注意
目の周りの赤みや痒みがある場合、掻いてしまえば悪化してしまいますし、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいがちですよね。
皮膚科を受診して専用の外用薬をもらう方も多いのではないでしょうか。ただし、皮膚科で処方されるステロイド軟膏にも注意です。
目の周りは敏感ですので、他の部位に比較すると弱めのステロイド剤処方になっているはずです。
同じ顔であっても、目の周りは別の薬剤での処方になっているはずです。 “目の周り” として処方されている薬剤の使用に限定、用法・容量の順守をしましょう。
もしも他の部位と目の周りが同じ薬剤となっている場合には、医師や薬剤師に確認してみてください。
「これは目の周りでも使えますよ」や、「とても弱いステロイド剤なので大丈夫ですよ」という回答があれば指示通りに使ってみましょう。
初めて使う時には、できれば皮膚科や薬局がまだ開いている時間帯での使うことがおすすめです。何か違和感があったら、すぐに連絡をしましょう。