身体が疲れると肌荒れが起きてしまう原因は
現代人の生活は、日々いろんなことに追われて疲れを感じる人も多いのではないでしょうか。
現代社会のことを「ストレス社会」「疲労社会」と比喩されることもあります。
終わらない毎日、だけど時間だけは刻々と過ぎていく。精神的な疲れはもちろんのこと、特に身体の疲れはダイレクトに肌荒れなどを起こす原因となり美容の大敵。
身体がつかれると肌荒れが起きてしまう原因はなんでしょう。やはり、疲れというのは身体をマイナス方面に引っ張っていきます。
どんどん身体の機能が弱まって、疲れに疲れを重ねることで、マイナスの悪循環、負のスパイラルが止まずに加速してしまうものです。
具体的には、“酸化した老廃物・毒素”が蓄積していきます。
そして疲れは免疫力を下げてしまうので、こうした毒素をやっつけたり排除することができなくなります。
特に肌は「身体を中を映す鏡」とも言われまですが、負の生産物が表面化しやすい箇所であるということですね。
肌荒れがしわやたるみの引き金にも
肌荒れに気付いた時はお肌からのSOS、危険信号だと思ってください。
肌が荒れている、という状態はいつもと違う!という身体からの異常事態発生のサインです。肌荒れが進行することによって、肌荒れがしわやたるみの引き金にもなり得ます。
肌荒れが起きてしまうと、お肌のターンオーバーが乱れます。肌荒れなどのトラブルが解消されずにいると、肌のバリア機能がどんどん加速度的に低下してきますので、刺激を受けやすくなり、さらに肌荒れが進行、さらにお肌のターンオーバーが乱れます。
まさに負のスパイラルです。
ターンオーバーが乱れていくことによって、お肌の内部組織がじょじょに乱れ、壊れていきます。肌のハリやツヤを保つのが内側にあるコラーゲンになりますが、このコラーゲンはうまく生成されず減少していきます。
また、バリア機能が低下していくことで、紫外線などによるダメージが倍増し、コラーゲンが破壊されていきます。
つまり肌は壊れやすく、そして治りにくくなるのです。その結果、しわやたるみなどに発展していきます。
つまり、「たかが肌荒れ」「ただの肌荒れ」ではなく、肌荒れはSOSの警告サインなのです。このまま放置していると、どんどん乱れていきますよ、どんどんスパイラルにハマっちゃいますよ、ということなのです。
逆に考えれば、常に状態を見ることのできる肌は不調に気づきやすい部分なので、軽く考えずに早めに対処すればそれだけ治りも早くなる、ということですね。
化粧水がしみたりする敏感肌の原因にも
肌荒れを起こしてしまうと、化粧水がしみたりする敏感肌の原因にもなります。
敏感肌とは、肌が刺激に過敏になってしまっている状態です。肌のバリア機能が著しく低下してしまっているのが大きな原因です。
肌荒れは肌のターンオーバーを乱します。そして、さまざまな肌組織の機能低下が起こり、水分の保持が難しくなってしまいます。
水分と油分が、お肌を刺激から守ってくれるのですが、水分と油分がなくなってしまうと刺激をダイレクトに受けてしまうわけですね。
そして、その刺激に対して過剰反応、過敏になってしまうのが敏感肌です。お肌がフル防御態勢とでも言いましょうか。
そのため、本来であればお肌にとって恵みであるとも言える化粧水ではあるものの、含まれるさまざまな成分に反応してしまいます。
特に過敏な時期は、敏感肌専用の化粧水もしみて痛いという場合がありますので、そういう時はお肌をなだめるように肌に被膜をつくってあげるというイメージでクリームや乳液の使用がおすすめ。
それも刺激になる場合は、究極の低刺激保湿剤といわえる「ワセリン」を使うのもいいですね。
慢性疲労は万病の元にも
よく言われる言葉ではありますが、「慢性疲労は万病の元」です。
身体というのは、自分の意識で動いている部分とは別に、無意識下で、つまり自律神経によって動かされている部分がたくさんあります。
たとえば心臓の鼓動は自分でコントロールできないですよね(できたら逆に怖いですが・・・)。それは自律神経によって制御されているからです。
自分の意識は頑張るぞ!と鞭を打つことはできても、自律神経は制御不能です。生命維持のはたらきは、すべて自律神経によっておこなわれているわけです。
疲れを疲れと認識し、からだの各機能の低下やエラーを起こすものです。
病気というのは、この自律神経、無意識下で進行していく場合が多く、自分の意識でコントロールできるものではありません。
そのため、どのような病気に、どのように戦っていけるかを指揮できないわけですから、私たちが自分のためにできることは、いかに“健康な身体”をキープするかということ。
間違いなく、自律神経は、疲れを感じるのです。そして、疲れを表現するのです。慢性疲労は万病の元、疲れを蓄積しないことはとても大切です。
疲労回復に有効な成分(食材)は
疲労回復に有効な成分として、ビタミンB1がよく挙げられます。豚肉は牛肉の10倍ものビタミンB1が含まれます。
豚肉を150g食べるだけで、1日に必要なビタミンB1の量をクリアできるほどです。
ただし、いくら疲労回復にいいからといって食べすぎるのは逆によくないです。過剰に摂取すると今度は「ピルビン酸」という疲労のもとになる物質が生成されるので、かえって疲れがたまってしまうのです。
この問題の解決のカギになるのは「クエン酸」。
クエン酸は柑橘系のくだものやトマトなど、いわゆる「酸っぱい食べ物」に多く含まれる物質で、体内にたまった乳酸、つまり疲労物質を排出してくれる力があります。
さらに注目なのが、上記のピルビン酸をクエン酸に変える力があること。
つまり豚肉をたくさん食べても、クエン酸を同時に摂取すればピルビン酸を抑えてくれるのです。
ということで、たとえば疲れた時にはトンカツなどの豚肉料理×生野菜にトマト添えなどいかがでしょうか。
クエン酸だけでなく、トマトに含まれる抗酸化物質リコピンは“活性酸素”の除去をしてくれますし、ビタミンCやEも含まれていますので、肌にとってもいい効果が期待できます。