ワセリンはある意味最強の保湿アイテムだと思います

ワセリン

最近はアトピー性皮膚炎の方以外でもその名前を知っている人がふえた「ワセリン」。コクミンとかマツキヨとかドラッグストアでも売られてたりしますよね。

 

純粋に肌表面を保湿するチカラでいえば、ワセリンにかなうものがあるのでしょうか?と思うほど、強烈な保湿力があるワセリン。ぶっちゃけいうと脂の塊のようなものですし。

 

ワセリンは私達が思っているよりずっと、多くの商品に使われています。いわゆる「基材」としての使い方ですね。

 

さまざまな商品に利用

リップクリーム、口紅、さまざまなハンドクリーム、病院で処方してもらえる軟膏剤などにワセリンは使われています。

 

ワセリンの原料は石油。化学的にとても安定していて、人体に刺激がほとんどないのでこれだけたくさんの商品に使われているんですね。

 

ワセリンの基本データ

物性など ■ワセリンは石油から取り出した炭化水素などの混合物を脱色・精製したもの

■臭いや味はなく、色は精製度により異なるが白〜薄黄色
■水には溶けず、融点は38〜60℃

用途 ■中性で刺激がほぼないことから、軟膏など薬品および化粧品の基剤として使用される
こんな症状に ■じゅくじゅくしていない創傷部分や肉芽、手足のあかぎれ、ひびなどに直接保護剤として塗ることが可能

 

ワセリンとセラミドは保湿のタイプが全く別

 

保湿という意味で言えば、セラミドもとても高い保湿力がありますよね。ですがセラミドとワセリンは保湿のタイプが全くちがいます。

 

セラミドは肌の内部にある細胞の隙間をうめることで水分をたもって保湿するのに対し、ワセリンはほとんど皮膚の内部には浸透しません。

 

あくまで表面をフタすることで水分が逃げるのを防ぎ、その結果肌表面を保湿する、というものです。

 

ワセリンは実は精製度によって4種類あります

 

通常売られているワセリンの色は白かちょっとベージュの入った色ですが、これは「白色ワセリン」というもっとも普及しているものです。

 

実は白色に対して「黄色ワセリン」というのもあります。黄色ワセリンをよりしっかり精製したものが白色ワセリンなんです。

 

そしてさらに白色を精製度を高めたものが「プロペト」といい、さらに高純度に精製したものが「サンホワイト」という商品です。

 

これらは普通の薬局などではほとんどみられず、病院で処方してもらったりインターネットで手に入れることができます。

 

プロペトはやや透明度が高く、白色ワセリンよりやわらかくてのびがいいです。サンホワイトはさらにきめ細かい感じです。

 

各種ワセリンの精製度
精製度 商品名
低い 黄色ワセリン
普通 白色ワセリン
高い プロペト
極めて高い サンホワイト

 

基本的に、精製度が高くなるほど値段もあがります。白色ワセリンとサンホワイトでは値段の違いが3倍ちかくあります。

 

ワセリンは油の膜で水分の蒸発を防ぐ

 

ワセリンは肌の中に浸透するのではなく、表面を油の膜でフタをして水分の蒸発を防ぐことで保湿できます。

 

容器から手にとったばかりだと硬いので、手のひらで塗り広げて伸ばしているうちに体温でやわらなくなります。それを薄く塗りたい部分に広げるのが正しい塗り方です。

 

刺激を感じるという方は殆どいないと思いますが、人によっては熱がこもるような感じを持つ場合もあります。

 

あと、これは仕方がないのですがものすごくベタベタします。夏はちょっと不快感が強すぎると思います。

 

高機能な化粧品のように肌内部に浸透して保湿力を高めるのではなく、物理的に水分の蒸発を防いでこもらせるという感じですね。

 

ただ、頑固な乾燥で皮がゴワゴワしてめくれている、というようなひどい場合は、じつはワセリンがいちばん有効だったりしてあなどれない存在です。

 

何と言っても値段が安いからガンガン使えていいですね。


ただ、真の保湿とは意味がちがう

保湿ケアが肌に合わない女性

 

水分をこもらせることでの保湿は、そのままではなかなか実感しにくいですが、分かりやすく確認できるいい方法があります。

 

キッチンに行ってサランラップ(調理用ラップ)を用意してください。

 

サランラップを腕や足に巻きつけると、しばらくすると驚くくらい肌がしっとりしてきます。皮膚から蒸発する水分を篭もらせているだけですが、人間の肌からこんなに水分がでるのか、と驚くくらいです。

 

本当の意味での保湿とは、ワセリンのように表面にフタをするのではなく、肌の中にある水分を内部でしっかりと留めておくことにあります。

 

それができるのがセラミド。セラミドは人間の肌内部の細胞同士をくっつけて隙間をなくし、水分が逃げないようにしてくれる働きがあります。

 

つまり、外からフタをするのではなく、中でしっかりつなぎとめる部分に、保湿の真髄があります。

 

セラミドを効果的に配合したクリームなどのアイテムなら、付け焼き刃的な保湿ではなく、肌そのものをプルプルにする正しい保湿ができるのです。